書評には多くのメリットがあって、著者の目に留まることによってあなたの記事を拡散してくれるだけでなく、御礼のメッセージをもらえることもあります。
そのためには著者が喜んでくれる内容を書くことが大切なのですが、べた褒めだとサクラっぽくなってしまいます。
というわけで、以降、著者が喜ぶ書評の書き方について解説します。ちなみに調査サンプル数は1(私)です。
書評に使える3つの型
サンプルがあった方がわかりやすいと思うので、私の個人ブログ内で特徴的な3つの書評記事を使って解説します。
とはいえ、書評や読書感想文に決まったルールがあるわけでもないので、あくまでも参考意見として取り入れていただいて、自分にあった書き方をぜひ見つけてください。
自分の考えメイン型
まず一つ目が本の内容というよりも、本を読んで得た自分の考えを前面に押し出すスタイルです。
この記事は書籍の内容にはほとんど触れていません。その代わり、私の考える良い本の特徴(行動に移したくなる)を述べ、書籍の教えをベースに自分のサイトをメンテナンスしたという流れにしています。
そして最後に想定読者層を述べて、購入してもらうように促しています。
あらすじ解説メイン型
二つ目が書籍の内容をガッツリ紹介するスタイルです。
ガッツリ紹介すると言っても、本文を大量にそのまま載せたら著作権の侵害になりますので、必要な部分だけ「引用」してブログに掲載していきます。
【参考】引用のルールについてはこちらの記事を参照ください
この書評記事は書籍の内容に沿った形で内容を解説しています。
あらすじ(引用)→自分の意見→あらすじ(引用)→自分の意見
と繰り返していく流れで、最後に「もっとたくさんの情報詰まっているので、手に取ってみては?」と紹介しています。
バランス型
三つ目はバランスの名の通り、あらすじ解説も自分の考えも載せていくスタイルです。
オズの魔法使いは有名なお話なので、そこまであらすじに文字数を使ってませんが、物語の世界と現実社会の共通点をメインに記事化しています。
なおこの記事、毎年8月30~31日にかけて一番読まれる記事です(夏休みの宿題)。
読書感想文の課題図書になりそうな書籍の感想を書いておくことで、毎年同じタイミングでアクセス数を伸ばすことも可能です。夏目漱石とか太宰治とかいいんじゃないですかね。
著者が喜ぶこと
前置きが長くなりましたが、本題に入ります。
著者が喜ぶ書評とは、とにかく前向きな感想、これに尽きます。そして読んでくれた後に、行動意欲が高り、実践に移してくれているような描写があるとなお喜びます。著者チョロいです。
おぬしやるな!と思う感想
「ここをもう少し深堀りして解説して欲しかった」、「著者の考えも理解できるが、自分の考えはこうだ」という感想は著者としても参考になります。
べた褒めにならないコツってここにあって、100%同意なことって人間なんだからあるわけないんですよ。自分の意見を述べてくれることで、次回作のフィードバックにもなります。
あと、著者って文面の端々にこだわりポイント仕込んでる場合があるんですね。そこに気付いてくれたときは「よく気付いた!」と心の中で思っています。
私は時折、自分のブログ内で書籍て使った手法の種明かしをするのですが、種明かし前に気付いて、仮説でもいいので書評に加えてもらうと印象に残ります。
あとあと、誤字脱字の指摘です。これはホントすみません。
避けた方がいいこと
好意的な意見は好きに書けばいいと思うのですが、気づかずに気分を害することを書いている場合がありますので、注意しましょう。
特に書籍に同意できない比率が51%以上だったら、そもそも書評なんて書いて公開しないのが一番です。批評家になりたいのであれば話は別ですが、今回の記事のテーマは「著者が喜ぶ」という点にフォーカスしているので、このような書き方をしています。
「自分には合わなかった」と思って、次の本を読む方が生産的です。それを踏まえた上で、避けた方が良いポイントを解説します。
べた褒め
さっきも書きましたが、べた褒めされるとなんかむず痒いんですよ。褒められるのは嬉しいのですが、褒められすぎると違和感になる面倒くさい人種(サンプル数1)です。
中古で買ったとか言わない
正直に書きたい気持ちはわかりますが、入手ルートまで書く必要はありません。
ケチくさい話ですが中古は印税につながらないので、嬉しいような嬉しくないような微妙な気持ちになります。読んでくれて、書評まで書いてくれて感謝カンゲキ雨嵐なわけですから、わざわざ中古と書いて微妙な気持ちにさせる必要はありません。
あと「読んだらメルカリで売れる」とかも書かなくていいですよ。
著者の名前、書籍のタイトルを間違わない
これは記事を書き終えたあとに必ずチェックしましょう。
私の場合、染谷晶利と書かれることよくありますし、時折、似たポジションの人に間違われるときもあります。私はネタとしておいしく料理するので構わないのですが、すごく気にする人もいるので注意しましょう。
内容や目次の羅列だけ
本文8割、感想2割、場合によってはほぼ目次だけというブログもあります。それは(私は気にしないですが)著作権侵害の恐れもありますし、そもそも書評じゃないので控えましょう。
それでも書評は嬉しい
つらつらと面倒なことを書きましたが、そうは言っても作品を読んでくれただけで嬉しいです。
書評を書いてくれた人とSNSで仲良くなることもありますので、ぜひ積極的にチャレンジしてください。
投稿者プロフィール
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ブログメディアの運営とともに、コミュニティ(オンラインサロン)運営、書籍の執筆・プロデュース、YouTube活用サポート、企業や地方自治体のIT(集客・PR)アドバイザー、講演活動など、複数の業務に取り組むパラレルワーカー。
現在は複業(副業・兼業)の重要性を伝えるため、新聞や雑誌、ウェブメディアの連載や取材の傍ら、テレビやラジオなどのマスメディアへの働きかけをおこなっている。
著書・監修書に『副業力』(日本実業出版社)、『ブログ飯 個性を収入に変える生き方』(インプレス)、『ブログの教科書』(ソーテック社)、『成功するネットショップ集客と運営の教科書』(SBクリエイティブ)、『クリエイターのための権利の本』(ボーンデジタル)、『複業のトリセツ』(DMM PUBLISHING)など45作(2022年5月現在)。
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