商業出版するためには、出版社が興味を持ってくれる企画書を作る必要があります。

どんな本を作りたいのか。読んでもらいたい人はどんな人なのか。内容(目次)などをまとめていきます。企画書のテンプレートは検索すれば出てきますので、その形式に沿って書いていっても良いでしょう。

しかしながら企画書は本のアイディアが書いてあるだけではダメです。その本が売れるのかどうかを出版社にアピールしなければなりません。

出版社は売れる本を求めています。内容が濃いのはもちろんですが、その本が世間で受け入れられるのかどうかも記載しておきましょう。業界の大きさ、自分のブログや友人のブログでの拡散、講演会などでの直販。少なくとも初版分は完売できそうというイメージを、出版社の営業担当に感じて貰う必要があります。

とはいいつつ、そもそも企画書を提出する編集さんとどう知り合えばいいんだという疑問もあると思いますので、編集さんとのコネクションの作り方について3つほど事例を出して解説します。

1.持ち込み

最初の方法が、いわゆる持ち込みです。

出版社に直接コンタクトを取って、企画や原稿を見てもらうアレです。漫画家を描く際によく見られる光景ですね。マンガならまだしも実際にそんなことできるの?って思うはずですが、実際には出版社の門戸はかなり開かれています。

ディスカヴァー・トゥエンティワン
https://d21.co.jp/business/writer
サンクチュアリ出版
http://www.sanctuarybooks.jp/selfbook/
総合法令出版
https://www.horei.com/project/
ぱる出版
http://pal-pub.jp/?page_id=14

など、他にも多数の出版社が募集しています。とはいえ、門戸をオープンにしているということは、それだけ応募も多く、競争が激しい可能性が高いです。

2.編集者と会うきっかけを作る

2つ目の方法が編集者と知り合いになることです。

編集者と知り合いになれって簡単に言うなよと思いますが、意外と簡単に会えます。要は編集者が居そうな場に行ってみればいいのです。私の場合はボランティアで参加している団体の中に編集担当が居たり、イベント内で出会ったりと、不思議なきっかけで編集者と出会っています。

他にも著者と仲良くなるという方法もあります。書評を書いてブログで公開したりしたら、著者はすごく喜びます。少なくとも私は喜びます、チョロいです。書評記事をきっかけに著者と仲良くなることだって可能です。あるいは好きな著者の出版記念パーティに足を運んでみても良いでしょう。

著者の背後には必ず編集者が居ます。書評やイベント参加などで、著者や編集者と仲良くなって、例えばFacebookのウォールに得意な分野の情報をさりげなく(さりげなくがポイント!押し付けがましいのは駄目です)掲載して興味を持ってもらうなど、いろいろとやれることはあります。

3.出版エージェントにお願いする

3つ目の方法として、出版エージェントにお願いするということも考えられます。

出版エージェントとは何十人もの編集者と本を出したい人を繋ぐ役割で、あなたの企画書をチェックし、編集さんに届けてもらうサービスです。出版が決まれば売り上げ(印税?)の何割かを手数料として支払う仕組みです。企画のたまご屋さんが有名ですね。

ほんたま | 「本を作りたい」気持ちが集まる出会いの場

NPO法人企画のたまご屋さんが運営する〈ほんたま〉は、 無名でも力のある著者候補と日本中の出版社をつなぐマッチングサービスです。毎朝、本の企画を出版社の1200人以上…

企画書を出版エージェントに委託することで、興味のある出版社を探してくれます。

私も出版エージェント(出版プロデュース)を手がけていますが、現状はオンラインサロンメンバーを中心に運用しています。報酬形態は成功報酬型で、初期費用無料で印税分配のスタイルです。なぜならサロンの特典の一部として考えていて、メンバーの次のステージを応援したいからです。

何十万円もの初期費用を設定している出版エージェントもいます。別にお金を取ることは悪いことではありません。企画書の時点からサポートするには物凄い時間と労力が必要になります。エージェント側も仕事として受けなければ、自分自身の生活に支障が出てしまいます。

とはいえ、あまりにも高額な初期費用については疑問が残るところです。目安としては、がんばって著書を売ることで得られる印税額とのバランスで決めれば良いかと思います。

例えば(計算しやすい数値で算出しているので、現実はもっと低額の可能性が高いです)、「書籍価格1,500円 x 10,000部 x 印税10%」とすれば、150万円の印税が見込めます。この範囲内で初期費用が支払えるのであれば、自分の実績づくり、ステージの向上に投資するのは悪くないでしょう。第一章で解説した出版プロモーション企画と一緒の考え方です。

この辺りは個人個人の考え方によって相違がありますので、自分にあったスタイルを選択しましょう。

投稿者プロフィール

染谷昌利
染谷昌利
ブログメディアの運営とともに、コミュニティ(オンラインサロン)運営、書籍の執筆・プロデュース、YouTube活用サポート、企業や地方自治体のIT(集客・PR)アドバイザー、講演活動など、複数の業務に取り組むパラレルワーカー。

現在は複業(副業・兼業)の重要性を伝えるため、新聞や雑誌、ウェブメディアの連載や取材の傍ら、テレビやラジオなどのマスメディアへの働きかけをおこなっている。

著書・監修書に『副業力』(日本実業出版社)、『ブログ飯 個性を収入に変える生き方』(インプレス)、『ブログの教科書』(ソーテック社)、『成功するネットショップ集客と運営の教科書』(SBクリエイティブ)、『クリエイターのための権利の本』(ボーンデジタル)、『複業のトリセツ』(DMM PUBLISHING)など45作(2022年5月現在)。